フリーランスとして活動していると、源泉徴収票が受け取れていないケースに悩むこともあります。契約している企業から送付されてこないと、「確定申告の際にどうするべきか分からない」と不安になるでしょう。
本記事では確定申告時に源泉徴収票がない場合、フリーランスがどう対応すべきなのか解説します。
- フリーランスも場合によっては源泉徴収が行われるよ!
- 源泉徴収票を万が一なくしちゃったときも、源泉徴収額を計算したりできるからあわてないようにしようね!
- 源泉徴収は、確定申告にもつながるから気を付けようね!
目次
源泉徴収票について
そもそも源泉徴収票の役割を理解していないと、その必要性を正確に把握できません。以下では、源泉徴収票の基本について解説します。
源泉徴収した金額を記載した書類
源泉徴収票とは、1年間で源泉徴収した金額を記載した書類のことを指します。給与所得者などは毎月の給料から源泉徴収を実施し、所得税を概算で支払っています。源泉徴収票は所得税の支払い金額の詳細を記載した書類であり、確定申告や転職後などに使用されます。
源泉徴収票は年末調整後に受け取れる
毎月天引きされている源泉徴収額は概算であるため、必ずしも正しいとは限りません。払い過ぎているケースも考えられるため、企業は従業員に対して毎年「年末調整」を行い、所得税を再計算して正誤をチェックします。年末調整によって計算が終了すると、従業員はその結果を記載した源泉徴収票を受け取れます。
年末調整とはどんな制度?
源泉徴収票と年末調整は、ともに納税に関わる重要な制度です。以下では、年末調整の基本について解説します。
正しい所得税を計算して追加納税や還付をする制度
年末調整とは、企業が従業員に対して1年間の所得税の総額を再度計算し、正しい額を明確にする作業です。年末調整を実施することで、所得税の過不足が判明するため、追加納税や還付が行えるようになります。
フリーランスは年末調整を受けられない
年末調整は企業が自社の従業員に対して行うものであるため、フリーランスは対象外となります。そのため仕事のために企業と契約していても、フリーランスは年末調整を受けられない点に注意が必要です。フリーランスは年末調整に代わって、自身で所得税を計算して申告・納税までを済ませなければなりません。
フリーランスでも源泉徴収されるケースとは
フリーランスでも働き方次第では、源泉徴収を受けることがあります。以下では、フリーランスでも源泉徴収を受ける具体的なケースを紹介します。
フリーランスでも源泉徴収が実施される?
フリーランスは報酬の種類次第で、源泉徴収が実施されるか決まります。例えば「原稿報酬」「デザイン報酬」「診療報酬」「モデル業務の報酬」などは、源泉徴収が発生する仕事です。自分の仕事内容を確認し、源泉徴収の対象になるか事前にチェックしておくと良いでしょう。企業と契約する際に、担当者から源泉徴収を行うことを伝えられるケースもあります。
フリーランスにおける源泉徴収の手続き
源泉徴収の実施時には、さまざまな作業を必要とします。フリーランス自身で対応すべきことはほとんどありませんが、基本的な手続き内容は把握しておくと良いでしょう。
フリーランスの場合も企業側が源泉徴収を実施する
フリーランスに対しての源泉徴収も、依頼している会社側が実施します。そのためフリーランスとして、源泉徴収のためにやるべき手続きなどは基本的にありません。報酬から源泉徴収を差し引いた金額が振り込まれるため、間違いがないか確認する程度となるでしょう。
源泉徴収をしている会社から年末〜年始にかけて年末徴収票が送付される
フリーランスとして働いている場合でも、源泉徴収をしている会社から年末〜年始にかけて年末徴収票が送付されます。送付された源泉徴収票を確認すれば、簡単に源泉徴収額が分かるためスムーズに確定申告が可能となるでしょう。源泉徴収票が送付されてきたら大切に保管し、確定申告に備えるのが重要です。
源泉徴収されたフリーランスは確定申告で徴収された金額を申告する
フリーランスの報酬から源泉徴収が実施されている場合、確定申告で徴収された金額を申告します。1年間で源泉徴収された金額を合算し、確定申告書の「源泉徴収額」の欄に記載しましょう。源泉徴収額が納税額を上回れば、還付金を受け取れます。確定申告後に指定の口座に振り込まれるため、生活のプラスにできる可能性があります。
源泉徴収票がないときの対処法について
フリーランスとして活動している場合、源泉徴収票がないと確定申告時の作業に手間がかかります。以下では、源泉徴収票がないときの対処法について解説します。
源泉徴収票を紛失した場合は再発行を依頼する
送付された源泉徴収票を紛失した場合には、取引先に連絡して再発行を依頼しましょう。再発行にはある程度の時間がかかるため、確定申告に間に合うように早めに対応することがポイントです。基本的に再発行を断られることはないため、紛失時はまず取引先に相談してみるのがおすすめです。
源泉徴収票が送られてこない場合
源泉徴収票が送付されてこない場合は、まずは取引先の企業に連絡を取ります。フリーランスに対して源泉徴収票を発行する義務はないため、企業によっては最初から発行の予定がないケースもあります。源泉徴収票を発行しない予定でも依頼すれば送付してくれる可能性があるため、必要な場合には早めに対応をお願いすると良いでしょう。
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フリーランスが源泉徴収票のないときに確定申告をする方法
源泉徴収票がなくても、フリーランスは確定申告が可能です。以下では、源泉徴収されているけれど源泉徴収票がない場合に、確定申告をする方法について解説します。
フリーランス自身で源泉徴収額を計算する
フリーランスの報酬から源泉徴収が実施されている場合には、自分で金額を計算します。源泉徴収額の計算方法は、「報酬額 × 10.21%」となるため、報酬額にあわせて計算してみてください。ただし、1回の報酬額が100万円以上の場合には、「100万円を超えた部分 × 20.42%」で計算する必要がある点に注意しましょう。また、単発の案件が多い場合には、計算の回数が増えるため余裕のある時間を確保する必要があります。
源泉徴収額と年間で差し引かれた額の差額を計算する
上記の方法で計算した源泉徴収額と、1年間で徴収された金額の差額を計算します。差額がない場合には計算が間違っていない証になるため、その金額で確定申告を実施します。
フリーランスが確定申告する際の注意点
フリーランスが確定申告をする際には、源泉徴収に関するいくつかの注意点を把握しておくのが重要です。以下では、フリーランスの確定申告時における源泉徴収のポイント・注意点を解説します。
源泉徴収額は取引先企業ごとに記載する
源泉徴収額は、確定申告書Bにある「所得の内訳」の欄に、取引先企業ごとに記載します。合算する前に企業ごとの源泉徴収額を記録して、申告書への記載に備える必要があるため注意しましょう。取引先企業が多数あり、そのすベてから源泉徴収を受けている場合には、確定申告の時期が来る前に計算しておくことがおすすめです。
追加納税が発生した場合には支払いに備える
所得税と源泉徴収額によっては、不足分が発生して追加納税が必要になるケースがあります。追加納税が必要な場合には税務署から案内が届くため、内容に沿って納税をしましょう。
納税がスムーズに行えるように、預金には余裕を持たせておくのがポイントです。源泉徴収の追加納税だけに限らず、フリーランスは住民税や社会保険料の支払いなど、さまざまな出費が予想されます。収入が安定しない時期が続く可能性もあるため、可能な限り生活に支障が出ないくらいの預金は確保しておくべきです。
まとめ
フリーランスも仕事内容や取引先次第で、報酬から源泉徴収が行われます。源泉徴収の内容は源泉徴収票で確認できるため、確定申告に備えて書類を確保しておくと良いでしょう。
取引先によっては、源泉徴収しているけれど源泉徴収票を送付しないケースもあります。その場合には源泉徴収票の送付を依頼したり、自身で源泉徴収額を計算したりといった対応が必要です。この機会に源泉徴収の計算方法と、申告方法を確認しておくのがおすすめです。
- フリーランスも場合によっては源泉徴収が行われるよ!
- 源泉徴収票を万が一なくしちゃったときも、源泉徴収額を計算したりできるからあわてないようにしようね!
- 源泉徴収は、確定申告にもつながるから気を付けようね!
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