フリーランスデザイナーとして働く場合、万が一に備えて保険への加入がおすすめです。しかし、どのような保険に入るべきなのか、何を基準にするべきなのか、判断できないケースも多いでしょう。
本記事ではフリーランスデザイナーにおすすめの保険と、リスクヘッジを考慮した働き方について解説します。
- フリーランスデザイナーが入ることができる保険はいくつかあるよ!
- 文芸美術国民健康保険組合は、加入することで大きなメリットを得られるけど、審査が厳しかったり注意点があるから、事前に確認しよう!
- 人それぞれ、合っている保険は違うから、色んな保険を比較したうえで、自分に合ったものを選ぶようにしようね!
目次
フリーランスデザイナーが加入する保険の種類
フリーランスデザイナーが加入する保険には、いくつかの種類があります。まずはフリーランスデザイナーが加入できる、一般的な保険の種類について解説します。
フリーランスデザイナーは国民健康保険に加入する
フリーランスデザイナーは、基本的に国民健康保険に加入します。国民健康保険とは、加入者が病気、ケガ、出産、死亡した場合に、医療費が支払われる制度です。特別な事情がなければ、フリーランスデザイナーだけでなく、一般的なフリーランスが加入する保険です。会社員からフリーランスデザイナーになった場合には、国民健康保険への加入手続きが必要です。事前に手続きの準備をした上で会社を退職することで、スムーズに国民健康保険への加入が可能となります。
国民健康保険のデメリットとは?
フリーランスデザイナーの多くが加入する国民健康保険ですが、その制度には一部デメリットもあります。以下では、フリーランスデザイナーが国民健康保険に加入する場合の、デメリットについて解説します。
国民健康保険は加入者が保険料を全額負担する
国民健康保険の加入者は、保険料を全額負担する必要があります。そのため毎月の保険料によって、生活費が圧迫される点がデメリットです。事前に国民健康保険の保険料を把握し、支払いを考慮した生活を組み立てる必要があります。会社員が加入する保険は、会社側と折半になるのが一般的です。国民健康保険は折半ができないため、その分個人の負担が大きくなります。
フリーランスデザイナーなら「文芸美術国民健康保険組合」への加入がおすすめ
フリーランスデザイナーのように、芸術系の仕事をするフリーランスは、「文芸美術国民健康保険組合」への加入も検討できます。以下では、文芸美術国民健康保険組合の特徴について解説します。
文芸美術国民健康保険組合とはどんな保険制度?
「文芸美術国民健康保険組合」とは、文芸、美術、映画、写真といったクリエティブな業種で働く人を対象とした保険組合です。具体的には「文芸美術および著作活動に従事している個人事業主の方」が、対象となる保険となっています。1953年4月に設立された歴史ある保険組合であり、68団体によって構成されています。加入することで、以下のような費用が給付されます。
- 医療費の負担
- 出産育児一時金
- 葬儀費
- 疾病予防(人間ドッグなど)
例えば医療費は加入者とその家族は3割、就学児未満は2割、70歳以上は2〜3割の負担です。療養費・高額療養費や入院時の食事代の一部負担費用などは、国民健康保険と同様です。フリーランスデザイナーも加入できるため、国民健康保険が割高に感じる際には加入が検討されます。
文芸美術国民健康保険組合に加入するメリット
文芸美術国民健康保険組合に加入することには、多くのメリットがあります。以下では、文芸美術国民健康保険組合に加入する主なメリットを紹介します。
保険料が組合員と家族の人数で決まる
文芸美術国民健康保険組合の保険料は、組合員と家族の人数で決まります。そのため加入時の保険料が、今後の基準となります。保険料が明確で分かりやすい点は、文芸美術国民健康保険組合に加入するメリットです。
一方で、国民健康保険は収入に応じて金額が変わるため、稼ぐほど負担が大きくなる点がデメリットの1つです。フリーランスデザイナーとしての年収が高まるほど、国民健康保険の保険料も比例して高くなります。
そのため高収入が期待できるようになったら、文芸美術国民健康保険組合への加入も検討されます。
健康診断の受診時に補助金が出る
文芸美術国民健康保険組合に加入すると、健康診断や人間ドッグの際に補助金が出ます。具体的には以下の通りです。
条件 | 補助金の額 |
75歳未満の人が人間ドッグを受けた場合 | 組合員:23,000円以内 (満50歳の場合には34,000円以内) 家族:18,000円以内 |
40〜74歳の人が特定健康診査を受けた場合 | 組合員:15,000円以内 (75歳以上は12,000円以内) |
フリーランスは基本的に、自己負担で健康診断などを受けるため、つい受診を控えてしまうケースも多いです。その結果大きな病気を見逃す可能性もあるため、文芸美術国民健康保険組合に加入して、積極的に健康診断を受けることも検討されます。
文芸美術国民健康保険組合に加入する際の注意点
文芸美術国民健康保険組合への加入時には、いくつか注意点があります。以下を参考に、加入時に注意すべきポイントを確認しておきましょう。
文芸美術国民健康保険組合は審査が厳しい
文芸美術国民健康保険組合への加入審査は、厳しいという評判があります。「フリーランスデザイナー=加入できるとは限らない」ため、加入を前提にした生活スタイルを確立するのは、審査に通過してからがおすすめです。事前に加入条件や提出書類などをチェックし、万全の備えで審査に臨むことがポイントです。
収入によっては国民健康保険の方がお得なケースもある
まだフリーランスデザイナーとして駆け出しで、年収が高くない場合、文芸美術国民健康保険組合に入ることで、逆に負担が増加する可能性も懸念されます。加入前にそれぞれの保険料を計算して比較し、どちらが自分にとってお得なのか確認することが重要です。
文芸美術国民健康保険組合への加入方法について
文芸美術国民健康保険組合に加入する場合、基本となる手順があります。加入を検討する際には、以下の手順を参考にしてください。
- 必要書類を提出する
- 加盟団体に所属する
以下で詳しく解説していきます。
①必要書類を提出する
まずは、文芸美術国民健康保険組合の審査に必要な書類を提出します。必要な書類は、以下のものになります。
- 加入申込書
- 加盟団体証明書
- 預金口座振替依頼書
- 所得税の確定申告書控えすべて(第一表、第二表、所得の内訳書)
- 作品例(A4用紙にコピーもしくは印刷して提出)
- 住民票(3か月以内に発行され、かつ世帯全員の証明が確認できるもの)
- 所得証明(70歳以上の加入予定者のみ)
これらの書類を自分で準備、もしくは所属団体から取り寄せて、内容を記入して提出します。
②加盟団体に所属する
文芸美術国民健康保険に加入するには、加盟団体に所属する必要があります。加盟団体は公式ホームページの「加盟団体一覧」で確認できるため、事前に詳細を確認しておくことがポイントです。フリーランスデザイナーの場合、一般的にデザイナー健保会などへの加入が検討できます。
フリーランスデザイナーができるリスクヘッジを考慮した働き方とは?
フリーランスデザイナーは、保険以外にもさまざまな方法でリスクヘッジができます。将来に備えて準備をすることは、フリーランスとして生活していくための重要なプロセスです。
以下では、フリーランスデザイナーにおける、リスクヘッジを考慮した働き方について解説します。
計画的に貯蓄をしておく
フリーランスデザイナーとして万が一働けなくなっても、ある程度の貯蓄があると生活面での不安が和らぎます。普段から計画的に貯蓄をして、金銭的な問題に対応できるように備えることはリスクヘッジの1つです。
フリーランスのように収入が変わりやすい職業は、決まった金額を貯金するのではなく、収入の〇%を貯金に回すといった方法を選択することで、生活に支障が出づらくなります。
ケガや病気をした際のケアを頼める人を探しておく
特に1人暮らしをしているフリーランスは、ケガや病気に備えて、ケアを頼める人を探しておくのもポイントです。突然の病気やケガで連絡が取れなくなると、取引先に余計な心配と不安を与える結果になります。取引先に迷惑をかけないように、連絡を代行してくれる人をみつけるのも対策の一環です。
フリーランスデザイナーの就業不能時に補償してくれる保険をみつける
フリーランスデザイナーでも、就業不能の補償がある保険に加入できます。仕事ができない状況に陥った際に、収入の何割かを給付してもらえます。働けなくなったときの支出をカバーできるように、就業不能時の保証が効く保険を探すこともリスクヘッジの1つです。複数の保険を比較して、自分の生活や不安の解消に最適なものを選ぶのがポイントになります。
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まとめ
フリーランスデザイナーとして働く際には、万が一に備えた保険への加入を考えることも必要です。国民健康保険だけでなく、さまざまな選択肢が考えられるため、この機会に自分にマッチする保険を探してみてはいかがでしょうか。
- フリーランスデザイナーが入ることができる保険はいくつかあるよ!
- 文芸美術国民健康保険組合は、加入することで大きなメリットを得られるけど、審査が厳しかったり注意点があるから、事前に確認しよう!
- 人それぞれ、合っている保険は違うから、色んな保険を比較したうえで、自分に合ったものを選ぶようにしようね!
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