ネット上でのやり取りが多いフリーランスこそ、オンライン決済サービスを導入しましょう。オンライン決済とは、ネット上で決済ができるサービスのことです。ネットショップやオンラインサロン、飲食店、小売店などさまざまな場所で利用されています。オンライン決済と言っても、その種類はさまざまです。顧客層によって、適したオンライン決済サービスは異なります。
本記事では、おすすめのオンライン決済サービスをご紹介します。オンライン決済の種類や、オンライン決済サービスを導入するメリット・デメリットなども解説しますので、ぜひ最後までご一読覧ください。
- オンライン決済サービスとは、主にネット上の売買に用いる決済サービスのことを指すよ！
- オンライン決済サービスを利用すると、売上管理しやすくなったり、集客効果が高まったりするのがメリット。
- 手数料が発生することや、情報漏洩のリスクがあることを考慮したうえで、最適な決済サービスを導入しよう！
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目次
フリーランスがオンライン決済サービスを導入するメリット
フリーランスがオンライン決済サービスを導入するメリットはさまざまです。ネットショップしている場合だけでなく、店舗型ビジネスをしている場合においても、さまざまなメリットがあります。
- 会計の手間が減る
- 集客効果が高まる
- お客様の満足度が向上し、リピート率アップに繋がる
- 売上の管理がしやすくなる
- 釣銭ミスが発生しにくくなる
- クレジットカードがないお客様も利用しやすくなる
上記のように、より多くの方にサービスを利用してもらいやすくなる点や、金銭管理・売上管理が容易になる点などが、主なメリットです。以下の項目では、オンライン決済サービスを導入するメリットについて詳しく解説します。
【以下参考：三菱UFJリサーチ&コンサルティング『キャッシュレス決済の動向整理』】
会計の手間が減る
オンライン決済サービスを導入すると、現金支払いよりも手間が減り、スムーズに会計が終わります。現金支払いの場合、現金が正しく払われたかの確認や、釣銭の受け渡しといった手間がかかり、慣れていない新人だと会計が手間取るでしょう。
オンライン決済サービスであれば、端末にタッチしてもらったり、バーコードをスキャンしたりするだけで、簡単に支払いが完了します。新人でも操作さえ覚えれば問題ないので、手間がかからず、レジ待ちによる混雑も発生しにくくなるでしょう。
集客効果が高まる
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査によると、2021年時点でキャッシュレス決済比率は32.5%となっています。2011年からの10年間で見ると約20%ほど上昇しており、キャッシュレス決済が急速に広がっていると言えるでしょう。
昨今は新型コロナウイルスの感染拡大に伴って、非接触で決済を完了できるのキャッシュレス決済を推奨する動きがあります。キャッシュレス決済の普及や、消費者ニーズをふまえると、オンライン決済サービスを導入すれば集客効果が高まると考えられるでしょう。
お客様の満足度が向上し、リピート率アップに繋がる
昨今は、現金を持たない消費者も増加しています。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの調査では、決済手段について「キャッシュレス決済しかしていない」「キャッシュレス決済での支払いが多い」と回答した割合が、全年齢において6割以上でした。
キャッシュレス決済をよく利用する方にとって、普段の支払い方法が使えないのは大きなストレスになります。現金しか対応していなければ、不便に感じる方も多いでしょう。
オンライン決済を導入すれば、いつも使ってる決済方法が利用できるため、満足度が向上する可能性があります。また、決済に関するストレスがなくなれば、リピート率がアップする可能性も高まるでしょう。
売上の管理がしやすくなる
オンライン決済サービスは、売上を管理する機能を持っているものが多くあります。自動で売上情報を管理してくれるので、日々の売上管理や分析がとても楽になるでしょう。
決済サービスによっては、会計ソフトと連携できるものもあります。経理作業の負担が大きいと感じている方は、決済サービスを導入することで自動化できて便利です。
業務負担を減らしつつ、より細かく売上情報を分析して、今後の事業計画に役立てられるのも、オンライン決済サービスを導入する大きなメリットでしょう。
釣銭ミスが発生しにくくなる
現金支払いのみだと、どうしても釣銭ミスが発生します。システム上の数字と現金が合わず、レジ締めをする際に困った経験がある方も多いでしょう。
オンライン決済システムを導入すれば、現金を扱わなくて済むので、釣銭ミスも発生しません。紙幣の枚数をスタッフ2人でチェックするといった作業をしている店舗なら、業務負担を減らせます。
釣銭ミスだけでなく、お金を多くもらってしまうといったトラブルも起きにくくなります。お金に関するトラブルやクレームもなくなって、より快適に営業できるようになるでしょう。
クレジットカードがないお客様も利用しやすくなる
オンライン決済サービスを利用すれば、クレジットカードがないお客様であっても、気軽に利用してもらえます。PayPayやSuicaのようなキャッシュレス決済は、小さな子どもや、クレジットカードを持っていないが通らない大人でも利用できるためです。
未成年はだと、クレジットカードを作成できないため、キャッシュレス決済か現金支払いしかできませんない場合もあります。また、審査状況によりクレジットカードを利用できない方もいるでしょう。
オンライン決済サービスを導入すれば、よりさまざまなお客様に利用してもらいやすくなります。
フリーランスがオンライン決済サービスを導入するデメリット
オンライン決済サービスはフリーランスにもおすすめできますが、導入に際してはいくつかのデメリットもあります。
- 手数料が発生する
- 入金までにタイムラグが発生する
- 情報漏洩に関する対策が必要になる
上記のようなデメリットは、お店の資金繰りにも大きく影響するため、注意が必要です。
以下の項目ではフリーランスがオンライン決済サービスを導入するデメリットを解説しますので、ぜひ参考にしてください。
手数料が発生する
オンライン決済サービスは、決済の度に手数料が発生します。売上が上がるほど手数料も高額になるので、これまで現金のみで対応していた事業者だと、かなり大きな負担になるでしょう。
決済手数料の相場はおおよそ3%前後です。ただし、サービス会社によって手数料は異なるので、利用前には必ず確認してください。
入金までにタイムラグが発生する
オンライン決済サービスを導入すると、実際に売上金が入金されるまでにタイムラグが生じます。現金支払いであれば、その場で現金が手に入りますが、オンライン決済サービスは1ヶ月ほど待たないと入金されません。
月2〜4回ほど締め日があるサービスだと、数週間で入金されます。入金までのタイムラグが収支に大きく影響する場合は、入金回数の多い決済サービスを利用すると良いでしょう。
情報漏洩に関する対策が必要になる
オンライン決済サービスを利用する際は、お客様のクレジットカード情報や決済情報などを、ネット回線を通じて送信します。セキュリティ対策をしていないと、情報漏洩のリスクが高まるため、注意が必要です。
情報漏洩が発生してしまうと、お客様のクレジットカードが不正利用されるといったトラブルに繋がってしまいます。場合によっては、クレームや刑事事件などに発展する可能性もあるでしょう。
オンライン決済サービスを導入する際は、セキュリティ対策しましょう。決済情報を管理するサーバーや、通信方法などのセキュリティ対策を徹底すれば、情報漏洩のリスクを最小限に抑えられます。
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オンライン決済サービスの種類
オンライン決済サービスといっても、その種類はさまざまです。QRコードを提示するタイプや、端末にカードをタッチするタイプ、ネット銀行を利用するタイプなどがあります。
- 電子マネー
- クレジットカード
- QRコード決済
- ネット銀行決済
- ID決済
- プリペイド決済
- コンビニ
- キャリア決済
オンライン決済サービスを導入する際は、顧客層に合わせて契約するものを選ぶ必要があります。以下の項目では、決済サービスごとの特徴を解説します。
電子マネー
電子マネーは、専用のICカードやアプリで決済するタイプです。先に入金しておく「プリペイド型」や、クレジットカードを紐付けて後払いする「ポストペイ型」、デビットカードを紐付けて即時払いする「デビット型」の3つに分類できます。
有名なものには、SuicaやWAON、nanaco、iD、QUICPayなどがあります。後述するID決済やプリペイド決済も子マネーの一種です。
電子マネーの多くは未成年でも使用できるので、若年層がよく利用する店舗やネットショップなどでのでは、導入がおすすめですしておくと良いでしょう。
クレジットカード
クレジットカードは、オンライン決済の中でも非常にポピュラーなものです。前出の調査でも、キャッシュレス支払いのほとんどはクレジットカード支払いであることが分かります。
クレジットカードのメリットは、分割払いやスキップ払いが使用できる点です。すぐに現金が用意できなくても支払えるので、高額な商品を購入しやすくなります。
また、利用者層が幅広く、若年層から高齢者まで多くの人が利用しているのも、クレジットカードの強みです。高額な商品やサービスを取り扱っている場合や、顧客の年齢層が幅広い場合は、導入することをおすすめします。
QRコード決済
QRコード決済は、名称の通りQRコードを提示して決済するものです。有名なものには、PayPayやメルペイなどがあります。
決済アプリを入れればすぐに利用できる手軽さが、QRコード決済の魅力です。LINE Payのようにクレジットカード不要で利用できるものもあり、若年層の利用率が高い決済方法となっています。
ネット銀行決済
ネット銀行決済は、ネット銀行を用いるタイプのオンライン決済です。銀行によっては、支払手数料を安く抑えられるので、重宝している消費者も少なくありません。
ネットショップにおいては、導入するメリットの大きいオンライン決済です。ただし、そもそもネット銀行の口座を持っていないと利用できません。顧客層や、既存顧客からのニーズなども参考にしながら、導入するかを判断しましょう。
ID決済
ID決済は、楽天やAmazonなどの会員情報（ID）を用いて決済するタイプのものです。Amazon Payや楽天ペイ、LINE Pay、PayPayなどが該当します。
ネットショップでID決済を導入すると、会員登録をしなくても決済ができるようになります。氏名や住所、カード情報を登録する面倒な作業が必要なくなり、新規顧客が獲得しやすくなるでしょう。
プリペイド決済
プリペイド決済は、事前にチャージ（入金）しておき、チャージ金額分のみ決済ができるシステムです。有名なものには、nanacoやSuica、楽天Edyなどがあります。
QRコード決済と同じく、若年層でも利用しやすい決済方法です。学生が多く利用するネットショップなら、積極的に導入すると良いでしょう。
コンビニ決済
コンビニ決済は、代金をコンビニで支払ってもらうタイプのオンライン決済です。メールで決済コードを送り、お客様はそのコードをコンビニの店員に伝え、決済を行います。特にチケット販売では、以前から多くの人が利用している決済手段です。
コンビニ決済のメリットは、若年層やクレジットカードを作っていない方にも、利用してもらいやすくなることです。ただし、決済サービスが対応しているコンビニでないと支払いができないため、顧客が住む場所の状況によっては、決済がしにくくなるデメリットもあります。
キャリア決済
キャリア決済とは、お客様が契約している携帯電話キャリアのIDとパスワード認証を用いて決済するものです。携帯電話の利用料金と合算で、代金の請求がかかります。
キャリア決済も、コンビニ決済と同様に、クレジットカードを持っていない方でも利用しやすいのがメリットです。また、クレジットカードに比べて利用限度額が低く設定されているのが一般的なので、使いすぎを防げるといったメリットもあります。
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フリーランスがオンライン決済を導入する方法
フリーランスがオンライン決済を導入する際には、各種オンライン決済サービスと契約する必要があります。クレジットカード会社や、電子マネーサービス会社などに、加盟店申し込みをしましょう。
ただし、昨今はオンライン決済の種類がとても多くなってしまったため、それぞれのサービス会社に加盟店申し込みをするのは大変です。そのため、後述する「オンライン決済代行サービス」を利用することをおすすめします。
オンライン決済代行サービスを利用する
オンライン決済代行サービスとは、さまざまな決済方法を利用できるようになるサービスです。代行サービスを使えば、QRコード決済やクレジットカード決済などのオンライン決済が使えるようになります。
通常は、それぞれのオンライン決済を提供している会社に審査を申し込み、契約しなくてはなりません。特に電子マネーは決済方法が多様化しているため、1つずつ契約していくとなると、かなりの手間がかかります。
しかし、オンライン決済代行サービスを利用すれば、1つのサービスでさまざまな決済手段を使えるようになり、大変便利です。店舗型ビジネスを運営しているフリーランスには、特におすすめできます。
フリーランスにおすすめのオンライン決済サービス6選
オンライン決済サービスにも、さまざまなものがあります。サービスによって、対応している決済の種類や手数料が異なるので、慎重に選びましょう。
この後の項目では、フリーランスにおすすめしたいオンライン決済サービスを6つご紹介します。後半はオンライン決済代行サービスとなっていますので、代行サービスの導入を検討されている方は、後半3つをご覧ください。
PayPal
PayPalは、世界200ヶ国で2,500万以上の事業者が利用している有名なオンライン決済サービスです。フリーランスの場合は、ビジネスアカウントを作成して利用します。
使い方は簡単で、メールで決済用URLを送って、顧客にそのURLから決済を行ってもらうだけです。面倒な手続きはいらず、フリーランス側も顧客側もストレスなく利用できます。
【参考：PayPal『ペイパルの個人事業主向け オンライン決済サービス』】
Amazon Pay
Amazon Payは、Amazonに登録している決済方法とお届け先住所の情報を用いて、代金の支払いができるサービスです。Amazonは国内トップクラスの利用者数を誇るECサイトであるため、Amazonの会員情報を使って決済ができれば、サイトの離脱やカゴ落ちを防げます。
Amazon Payは、クレジットカードのほかにデビットカードやプリペイドカードも使用でき、学生でも利用可能です。ネットショップによっては『BASEかんたん決済』のようにAmazon Payの機能が搭載されている場合もあります。
ネットショップを運営しているフリーランスで、Amazon Payの導入を検討している場合は、ショップに機能がないか確認しておきましょう。
【参考：Amazon Pay『Amazon Pay お申込みフォーム』】
PayPay
PayPayは、利用者数5,500万人以上を誇る人気のオンライン決済サービスです。キャッシュバックキャンペーンなどにより認知度が拡大し、現在ではさまざまな店舗やネットショップが加盟しています。
専用端末が必要なく、初期費用0円で導入できるのがPayPayの魅力です。QRコードを置くだけで、簡単に導入できます。24時間365日の電話サポートもあるので、万が一トラブルが発生しても安心です。
【参考：PayPay『実店舗への導入』】
STORES決済
STORES決済は、店舗型ビジネスとネットショップどちらにも対応しているオンライン決済代行サービスです。クレジットカードと電子マネーに対応した専用端末もあるので、レジシステムとネットショップ決済システムどちらも導入したい場合に適しています。
「PCI DSS」という国際セキュリティ基準に準拠しており、通信も暗号化方式を採用しているため、セキュリティ対策も万全です。専用端末にカード情報が残ることもないので、情報漏洩リスクが心配な方にもおすすめできます。
【参考：STORES決済『STORES ネットショップ』】
Square
Squareは、さまざまな決済方法が選べるオンライン決済代行サービスです。決済URLを顧客に送る「URL決済サービス」や、Eコマースプラットフォームとの連携機能が充実しています。
また、Square オンラインビジネスを利用すれば、専用のプラットフォームを使って簡単にオンラインショップを作成できます。店舗用の専用端末も充実しているので、店舗とネットショップどちらも運営したいと考えている方にもおすすめです。
【Square『Squareオンラインビジネス』】
SBペイメントサービス
SBペイメントサービスは、じゃらん・Yahoo!Japan・さとふるなど、さまざまな企業への導入実績があるオンライン決済代行サービスです。クレジットカードやキャリア決済、コンビニ決済など、さまざまな決済方法に対応しています。
セキュリティ対策も徹底しており、国内外の認証を取得しています。ISMS認証・PCI DSS・プライバシーマークの各種を取得しているので、セキュリティ面に不安があるフリーランスにもおすすめです。
【参考：SBペイメントサービス『決済代行・オンライン決済サービスなら SBペイメントサービス』】
フリーランスにおすすめのオンライン決済は「Kyash」
フリーランスが自分でオンライン決済を利用する際は「Kyash」というサービスをおすすめします。Kyashとは、スマートフォン上で利用できる電子決済サービスです。アプリをダウンロードして会員登録すると、Kyashカードが発行され、クレジットカードと同様に利用できます。
特徴①：VISA加盟店で利用できる
KyashカードはVisa加盟店で利用できます。VISAは国内外においてトップシェアを誇る国際ブランドです。多くのネットショップや店舗で利用できるので、普段の買い物や外食がとてもスムーズになるでしょう。
特徴②：書類提出や審査が不要
登録に際しては、面倒な書類提出や審査がありません。会員登録をしてカードに入金すれば、すぐに利用できます。入金は銀行口座やコンビニからできるので、クレジットカードがない方でも、簡単に利用できるでしょう。
特徴③：カード発行も可能
アプリで利用できるKyashですが、VISAプリペイドカードを発行することも可能です。カードを発行すれば、アプリ決済に対応していないVISA加盟店でも利用可能となります。最大1%還元が受けられるので、気になる方はぜひ利用してみてください。
【参考：Kyash『Kyash – お支払いもお金の管理も簡単に』】
まとめ
ネット上で商品の売買をする時や、サービス料金の支払いを依頼するときには、オンライン決済サービスを利用しましょう。オンライン決済サービスを利用すれば、今まで以上にさまざまな顧客に対応できるようになります。
また、オンライン決済サービスを導入するときは、決済代行サービスを利用するのがおすすめです。クレジットカードや電子マネーなどさまざまな決済方法に、代行サービス1つで対応できるようになります。
セキュリティ対策や、手数料などを十分考慮したうえで、ご自身にあったオンライン決済サービスを導入してみてください。
- オンライン決済サービスとは、主にネット上の売買に用いる決済サービスのことを指すよ！
- オンライン決済サービスを利用すると、売上管理しやすくなったり、集客効果が高まったりするのがメリット。
- 手数料が発生することや、情報漏洩のリスクがあることを考慮したうえで、最適な決済サービスを導入しよう！
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