こんにちは、ペイトナーの邨山毅です。2021年12月にペイトナー(当時はyup)に入社して早くも1年以上経ってしまったので、この一年で苦労したこと・得たことを書き連ねていきます。
社会人になってからずっと自分のことをスタートアップ気質山盛りだと思っていましたが、その自信も何もかも打ち砕かれた経験をしているので、今は規模の大きな会社にいるけどいつかスタートアップでチャレンジしたい、と思っている方に読んでいただけると嬉しいです。
目次
「スタートアップ」というカルチャーショック
まず何よりも、「スタートアップ」というカルチャーに慣れるのに時間がかかりました。
元々、大企業傘下の社内ベンチャーの初期メンバーとしての勤務経験もあったので、ある程度この辺の働き方のイメージはできているつもりだったのですが、全然違いました。
具体的にはこの後記載していきますが、初めの数ヶ月で、「大企業の中でベンチャー気質溢れる人間の仕事」と「ベンチャー企業の中で働く人間の仕事」の間にはとても大きな溝があるなと思わされたのを覚えています。
「決める」ことの難しさ
僕自身、スタートアップで働きたいと思った理由の中で最も大きかったのが「決める」経験を多くしたいというところでした。
どんなに情報をインプットしても実際に打席に立って当事者意識を持ってみないとわからないことだらけで、様々な経験をして自己成長していくためには意思決定経験を積む必要があるというところからきています。
大きな会社でも何かを決めることはできるかもしれないですが、会社の未来を左右しかねない選択や正解のないものを決断していくことは、大きな会社ではなかなかできることではないと思います。
そう思ってスタートアップに入社しましたが、大きな意思決定なんて生半可なメンタルじゃできないって強く感じました。(とはいえここで言う「大きな意思決定」は僕にとって大きいというだけで、会社からしたらそんなに大きくない)
もちろん裏付けとなるロジックはありつつも、最後自分で決めて前に進むこと・且つそれが毎日毎日何度も繰り返されることはとてもメンタル鍛えられますし、自己成長も感じられて、「スタートアップに来てよかった」と思わせてくれます。
同時に、意思決定をサポートしてくれる方々が社内にいることのありがたさも身に染みています。
マーケティングに慣れるまで
そもそもですが、今僕はペイトナー社でマーケティングをしていますが、入社するまで「獲得マーケティング」の経験はほとんどありませんでした。
なのでドメイン知識完全にゼロに近い状態からのスタートでした。(前職はエンタメ系なので、領域も全く違いますね。)
心の底から、よくこんな人材採用したなと思います。
一般的にも言われることですが、やはり慣れるまでには3〜6ヶ月かかった気がします。
ペイトナーの良いところは、社内にプロフェッショナルな方がたくさんアドバイザーとして参画されているところです。
学習意欲さえあればどんどん吸収してどんどんチャレンジして、インプットとアウトプットのサイクルがほぼ同時にできてしまうので、その環境のおかげでオンボーディングが容易だったなと感じています。
どんどんチャレンジできるのもよかったですね。
学習(アンラーン)が何よりも大事
関連領域の採用活動に携わらせていただくことも多いのですが、その中でもキーワードになってくるのは「学習」という言葉で、ペイトナーは学習できるかどうかをかなり重視している会社だと思います。
ここは僕自身の性格ともかなりマッチしておりスムーズでしたが、弊社に関わらず、スタートアップで働く上ではとても大事な要素だなと感じています。
この点では僕自身苦労などは一切なく、むしろ会社の環境がそれを後押ししてくれるので、学習サイクルはとても早くなります。
人のパフォーマンスは環境が7割なんて言ったりもしますが、一緒に働くメンバーも同じような思考性を持っているので、学習好きな人からすると幸せな環境かなと思っています。
お互いを高め合える環境且つ得た知見をすぐアウトプットに活かせる環境なので、会社としての成長も加速度的に伸びている気がしています。
組織作りの楽しさ
先ほど「決める経験」がスタートアップへの転職の理由になったと記載しましたが、「組織作りをしたい」というのも僕の中ではかなり大きなキーワードでした。これまで複数社を経験してきて、自分の中で「もっとこうであってほしい」と強く思うことが多かったのは組織に関する部分だったからです。
再掲ですが、人のパフォーマンスの7割は環境でかわるもの、事業としてのパフォーマンスが最大化される組織作りにチャレンジしたいという気持ちが強くありました。
組織なんてあるようでないのがスタートアップではありますが、事業の成長に伴いどんどん人員も増えてきていますので、社内では(個人的にも)組織開発に関するインプットもどんどん気運が高くなってきています。
個人的にとても関心高い分野でインプットにハングリーですし、自分もその組織作りの一部を担えているのはすごくありがたい経験をしているなと日々感じています。
ドラスティックに市場や組織、役割が変化していくのは成長曲線が停滞しないので飽きないです!笑
密接に関わってくる「市場」
スタートアップで働いてみて最も”視座上がったな”と感じる部分は、「市場」に目を向けることになったことだと思っています。
事業を伸ばす上で最も大事なのは「どの市場で戦うか」なので、世の中の潮流や資金の流れに必然的に目線を向けることになります。
大企業で働いているときに自社がいる市場を意識することってそんなに多く無いと思うので、ここはかなり大きな差だと思っています。
ペイトナーファクタリングのターゲットであるフリーランスは、昨今急増し続けている働き方でもあるので、潮流に乗っているなあと思う側面は大きいです。
さらに視野を広げると、日本のGDPが全然伸びない問題の根底には「人材の流動性の低さ」があると思っています(もちろんそれだけではないですし諸説あると思いますが)。
もっと働き手が働く環境を選ぶ社会であれば、ウェルビーイングの実現、賃金上昇からのGDP向上、さらにはジョブ型雇用が推進され少子高齢化へのアプローチにも繋がりうる話だと思っているので、「フリーランスが働きやすい環境」を育んでいく手段としてのファクタリングはとても社会的意義のある事業であると思っています。
このように、自分が今やっていることが世の中にどう影響を及ぼしうるのか、考えながら事業運営できることはスタートアップならではなんじゃないかと考えています。
もちろん、日本市場のさらに奥にはアメリカの経済があるので、FRB(米国の中央銀行的なところ)の金融政策にも徐々に関心を強めており、もっと一次情報を得なければいけないと思っています。
とはいえ初心者なので、為替の勉強から始めています。笑
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