フリーランスの年収はいくら?おすすめの職種や年収アップのポイントも解説!

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フリーランスになると気になるのが、やはり年収ではないでしょうか。「本当に生計が立てられるの?」「どの仕事が稼げるの?」という疑問を持つ方も多いでしょう。そこで今回は、フリーランスの平均年収や収入が高い職種、さらには収入アップのコツまで解説します。

やっぷん
  • フリーランスの年収は、働き方や職種によって差があって、専門士業やITエンジニアなどが安定して年収が高い傾向にあるよ!
  • フリーランスとして収入を上げるためには、スキルや人脈の獲得、取引先を複数持つことが重要だね!
  • 年収アップを考えると当時に、所得税や住民税、社会保険料が引かれることも忘れずに!

フリーランスの概要

はじめに、フリーランスの定義や傾向について、おさらいしておきましょう。

フリーランスとは

フリーランスとは、会社などの組織に属さず、個人で仕事をする働き方のことです。基本的には、クライアントや案件ごとに業務委託契約を結び、自分の得意なスキルを提供します。会社員とは違い組織の規則に縛られないため、時間や場所の自由度は高めです。

その代わりに、仕事は自ら探し、獲得していかなければなりません。

フリーランスと一口に言っても、その形は様々です。本業として働く人、本業の傍ら副業で働く人など様々な形態があり、年収にも大きな幅があります。

日本のフリーランス人口は近年増加中!

フリーランスの人口は、現在日本に1,577万人いるとされます。これは労働人口全体の5分の1以上にあたり、近年増加傾向にあります。フリーランスが増加している背景には、デジタル化の加速や、多様な働き方の推進などがあります。

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フリーランスの働き方別の年収

フリーランスの中でも、働き方は4つに分類されます。そして、働き方により年収にも差が出ます。以下が、タイプ別の年収です。

働き方のタイプ平均年収
副業タイプ62.3万円
複業タイプ102.8万円
プロフェッショナルタイプ89.0万円
オーナータイプ297.5万円
参考:ランサーズ新・フリーランス実態調査2021-2022年版

では、それぞれについて詳しく見ていきましょう。

副業タイプ

副業として働くフリーランスは、組織に常時雇用されているかたわら、副業としてフリーランスの仕事をする人のことです。主婦がパートをしながら隙間時間を活用して働く等の場合も、副業タイプにあたります。この形態で働く方は多く、フリーランス全体の3割近くを占めています。

副業系フリーランスの年収平均は、62.3万円です。月収で言えば5万円程度とあまり多くはありませんが、本業のすきま時間に仕事をしていることを考慮すれば、十分な額といえるのではないでしょうか。

複業タイプ

複業タイプのフリーランスは、複数の企業と契約ベースで同時に仕事をする働き方です。副業と似ていますが、副業は「メインの仕事とサブ」、複業は「メインの仕事を2つ以上持っている」というイメージです。

そのため、平均年収も102.8万円と、副業フリーランスより高くなっています。また、副業として働くよりも専門性が求められ、責任が重くなる傾向にあります。

プロフェッショナルタイプ

プロフェッショナルタイプとは、1つの仕事に特化し、独立して働くフリーランスのことです。コンサルタントなど、その道の専門家として、場所を選ばずに活躍できる職業が多いです。

プロフェッショナルタイプの割合は全体の20%弱と最も少なく、平均年収は89万円です。

オーナータイプ

オーナータイプは、個人事業主もしくは法人として、自身で経営を行います。オーナータイプはフリーランスの中で最も多く、全体の31.7%を占めます。

また、年収も平均297.5万円と最も高く、安定した収入を得ている方も多いです。経営の知識や技術は必要ですが、年収1,000万を越える方も多く、上手く行けばかなり稼げる働き方でしょう。

フリーランスの職業別の年収

フリーランスといっても職業様々ですが、気になるのが「どの職業が稼げるの?」ということですよね。

今回は、比較的人気の高い、以下の職業について紹介します。

職業平均年収
ITエンジニア255.7万円
コンサルタント198.2万円
専門士業316.4万円
クリエイティブ系198~209万円
接客・サービス系133~229万円
営業230.2万円
インフルエンサー系0~数億円
参考:ランサーズ新・フリーランス実態調査2021-2022年版

全体的に平均年収が低めになっているのは、各職業に副業や隙間ワーカー等を含んでいるためです。では、それぞれの職業について詳細を説明します。

ITエンジニア

ITエンジニアとは、プログラマーやWebエンジニア、サーバーエンジニアなど、システムの開発や保全業務の仕事全般を指します。平均年収は255.7万円と、高い水準にあります。

年収が高い理由の1つとして、その専門性の高さが挙げられます。ITエンジニアは高度な技術や知識が必要となるため、自然と報酬も上がるのです。また、デジタル化の加速により需要が伸びており、今後ますます活躍の場が広がることでしょう。

コンサルタント

フリーランスコンサルタントは、個人で活動するコンサルタントのことです。仕事内容としては、自分が得意な分野に関する情報提供やサポートを行います。

そのため、コンサルタントと一口に言っても領域は幅広く、

コンサルタントの代表例
  • 経営戦略
  • Webマーケティング
  • スポーツ
  • エンタメ

など、様々な分野で活躍できる職種です。

ただし、分野や成果によって年収にも大きな差が出るのが特徴です。

コンサルタントの平均年収は198.2万円ですが、年収1,000万を越える方も多く、経験や実績により大幅な収入アップが期待できます特に、M&A、戦略コンサルタントなど、1案件あたりで動く金額が大きいものは、年収も高くなる傾向にあります。

専門士業

士業とは、弁護士や税理士など、専門資格の要る職業の俗称です。「○○士」というような形で最後に「士」がつくことが多いため、そう呼ばれています。

この職種では、資格取得したのち、独立して事務所を開業する方もたくさんいます。フリーランスで代表的な士業は以下のような職種です。

フリーランスで代表的な士業一覧
  • 税理士
  • 弁護士
  • 司法書士
  • 中小企業診断士
  • 社会保険労務士
  • 会計士
  • 建築士

フリーランスの専門士業の平均年収は316.4万円で、高年収の割合が高いのが特徴です。

理由として、難関国家資格のため社会的信用が高いこと、法人契約が多いことなどが挙げられます。士業は、資格取得までの苦労と数年の下積み経験が必要ですが、一定の顧客を得れば安定的な収入が得られます。

クリエイティブ系

クリエイティブ業は、感性を活かし、デザインや言葉で表現する仕事です。

そのため、定義は曖昧ですが、具体的には以下のような職業が該当します。

クリエイティブ業の職業の代表例
  • デザイナー(Webデザイナー、グラフィックデザイナー、ファッションデザイナーなど)
  • 動画編集、制作
  • フォトグラファー
  • ライター
  • イラストレーター

平均年収はWebデザイナーやグラフィックデザイナーが209万円で、その他の職業が198.6万円となっています。クリエイティブ系の職業は未経験からでも始めやすいものが多く、人気があります

報酬アップのためには、感性を活かすだけでなく、クライアントの売上に役立つ制作物をつくることが大切です。そのため、マーケティング的な視点を持っているかどうかで、大きく収入が変わる職種と言えるでしょう。

接客・サービス系

接客・サービス業も、近年は独立する人が多く、フリーランスで多いのは以下のような職業です。

接客サービス業の代表例
  • スポーツトレーナー
  • ヨガインストラクター
  • 占い師
  • ヘア・メイクアップアーティスト

接客・サービス業の平均年収は、職業によって差があります。

トレーナーやコーディネーターが229万、スタイリストやネイリストが153.8万円、その他の接客業が133万円です。トレーナーは、ジムやスポーツチームと継続的に契約を結べれば、安定的な収入が見込めます。また接客業では、技術やセンスだけでなく、プロモーション力が収入を左右します。

SNSやYouTubeで知名度が上がれば上がるほど依頼が増えるため、かなりの高年収を期待できるでしょう。

営業系

営業職といえば企業の社員としてセールスするイメージですが、フリーランスでも営業職はあります。

フリーランスの場合は、依頼された企業の商品やサービスを売る、いわば「営業代行」の仕事です。企業側としてはわざわざ外部から「営業のエキスパート」として依頼するので、かなりの営業スキルが求められます。

営業職の平均年収は230.2万円となっており、士業やITエンジニアに次いで高年収となっています。企業や商材によっては大きなインセンティブが入ることもあるため、能力次第では高年収を目指すことができます。

インフルエンサー系

こちらは、近年注目されている職業で、インスタグラマーやYouTuberなどが代表的です。インスタグラムで企業の商品をPRしたり、YouTube広告などで収入を得ます。

年収は数千円〜数億円単位まで、人気や知名度などによって差があります。最近は、一般人であってもフォロワーや再生回数を増やせば、高い収入を得られるようになっているので、夢のある職業と言えるでしょう。

また、他の職種で培った能力を活かし、インフルエンサーとして稼ぐフリーランスも多いです。例えば、ヨガインストラクターがYouTube配信をしたり、メイクアップアーティストがインスタグラムでコスメをPRするなど、他の仕事との相乗効果も狙えます。

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      フリーランスで収入アップを目指すには?

      ここまで、フリーランスの年収の目安を紹介しましたが、どの職種でも、個人個人で差があるのが現状です。

      では、フリーランスで稼ぐためにはどうすれば良いのでしょうか?ここからは、収入アップするためにやるべきことをお伝えします。

      スキルアップして希少価値を高める

      こちらは、言わずもがな、大切なことですね。フリーランスは会社員と違い、仕事を自分で探さなければなりません。

      その場合、多くのフリーランスの中から選ばれるのはやはり、スキルがある人です。また、能力が高い人を雇うと取引先にとっても収益が上がるので、案件ごとの単価も自然と高くなります

      仕事をこなしつつスキルアップするのは大変ですが、単価アップして効率よく働くためにも、努力は怠らないようにしましょう。

      平均年収が高めの職種を選ぶ

      やりたいことをやるのも大切ですが、年収をもとに職種を選ぶのも、安定した収入を得る近道でしょう。

      例えばITエンジニアは、安定した収入を狙うのであれば向いている職種と言えます。なぜなら、平均年収が高めで低収入の割合も少ないからです。「フリーランス白書2020」によれば、ITエンジニアの年収400万円未満の割合は3割以下となっています。また、専門士業など難しい資格の要る職業も年収が高い傾向にあります。技術や資格の勉強は大変ですが、その分、仕事の安定性もあると言えるでしょう。

      実績を増やし信頼度を上げる

      フリーランスの悩みでよくあるものが、「個人でやっているのでなかなか信用してもらえず困る」ということです。有名企業の名前があれば、それだけで信用されて、商材も売れるものですよね。しかし、フリーランスとなれば「誰も知らない個人」からのスタートとなります。

      そのため、取引先は「しっかりした仕事ができるのか」「この人に任せて売上が上がるのか」などの不安を抱えて発注を渋ります。そんなとき、納品物のサンプルや、利益が上がったという実績をPRできれば、信頼が生まれ、仕事を得やすくなります。ただ、実績は1日2日で生まれるわけではありません。まずは、小さな仕事も着実にこなしていくことで、実績を積み上げましょう。

      取引先を複数持つ

      収入を安定させるためには取引先を複数持つことも必要です。理由の1つは、取引先が1つの企業だけだと契約額を上げるのは難しい、ということです。企業には予算があり、業務委託に支払う金額も決まっています。つまり、よほどの成果を上げない限り、仕事の単価が大幅に上がる可能性は低いです。そのため、複数の取引先と契約して収入源を増やすほうが効率良く収入を挙げられます。

      2つ目の理由としては、リスクヘッジになることです。いくら安定した取引先と契約を結んでも、相手の財政状況によっては契約が更新されなかったり、企業自体が倒産したりする可能性もありますよね。そのため、複数の取引先を確保すれば、収入面でも心理面でも安定を得られるでしょう。

      人脈を広げる

      人脈は、フリーランスとして生計を立てていくうえでは必要不可欠です。フリーランスで高収入を得る人の多くは、知人や顧客などからの紹介で仕事をたくさん獲得しています。実際、「フリーランス白書2020」においても、仕事獲得経路は「人脈」が最も多い、という調査結果が出ています。取引先も、交流がある人や信頼する人からの紹介であれば安心できるので、受注しやすいのでしょう。人脈を広げるためには、交流会やコミュニティに参加する、SNSで発信するなどの方法があります。意外なところから依頼が舞い込んでくることがあるので、顔を広げておいて損はないでしょう。

      フリーランスが収入から引かれるお金について

      ここまで、フリーランスの収入についてお伝えしてきましたが、全てのお金が自分の手元に残るわけではありません。ここからは、フリーランスが支払わなければならない税金や保険料について紹介します。

      フリーランスが支払う税金

      フリーランスになると多くの人が悩まされるのが、税金です。まず全ての人が共通して払う税金に、所得税と住民税があります。こちらは、会社員であれば給与から天引きされるので意識することが少ないですが、フリーランスは別途納める必要があります。

      また、年収に応じてかかってくる税金に、個人事業税と消費税があります。個人事業税は年収290万円を超えると、業種により3〜5%の間でかかります。消費税は、前年の所得が年収1,000万円以上になると課税事業者になります。さらに、自宅を職場と兼用するフリーランスは、固定資産税もかかるので、注意しましょう。年収が増えるのは嬉しいことですが、その分支払う税金も増えるため、現時点で支払う税の種類を確認しておきましょう。

      税金対策アイキャッチ

      その他保険料

      フリーランスは、保険料の支払いも忘れてはなりません。会社員とは違い、フリーランスは保険料を自分で納付するので、何をいくら支払うのかしっかりと把握しなければなりません。まず、フリーランスが共通して支払うのは社会保険料です。主に次の3つになります。

      フリーランスが払う社会保険料
      • 国民健康保険料
      • 国民年金保険料
      • 介護保険料

      国民健康保険料は自治体によって異なりますが、国民年金保険料については、一律16,590円となります。介護保険料は、40歳以上の方のみ支払義務があります。また、事業を営むうえでの賠償保険、火災保険なども職種に応じて加入が必要です。

      まとめ

      フリーランスは自由ですが、年収が安定しづらいという側面があるのは確かです。しかし、努力次第で着実に収入を上げ、会社員の年収を大幅に超えることも可能な働き方です。ぜひ、今回紹介した働き方のポイントをおさえ、年収アップに役立ててください。

      やっぷん
      • フリーランスの年収は、働き方や職種によって差があって、専門士業やITエンジニアなどが安定して年収が高い傾向にあるよ!
      • フリーランスとして収入を上げるためには、スキルや人脈の獲得、取引先を複数持つことが重要だね!
      • 年収アップを考えると当時に、所得税や住民税、社会保険料が引かれることも忘れずに!
      フリーランス 消費税
      監修者プロフィール

      ペイトナー執行役員 邨山毅

      立教大学経済学部卒。投資会社にて内部統制・米国新興事業の国内展開に従事。その後VOD運営会社にて経営戦略・機械学習・調達戦略領域の経験を経て、ペイトナー株式会社に入社。執行役員ファクタリング事業本部長として、ファイナンスサービスの運営及びフリーランスの与信構築全般を所掌している。

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