昨今、スタートアップやベンチャー企業から注目を集めているのが「RBF」です。新しい資金調達方法で、日本国内でもRBFサービスを提供する会社が登場しています。
本記事では、RBFとはどんな資金調達方法なのか、会計処理はどうするのかを解説します。手数料相場や、サービスの仕組みもわかりやすく解説しますので、ぜひご覧ください。
- RBFとは、将来債権を売却して現金を受け取る、新しい資金調達の方法だよ!
- 返済方法は2種類から選べるから、自社の状況にあわせて負担を最適化しやすいのも魅力なんだ
- 将来債権とは何か、手数料相場はどれくらいかを把握したうえで、利用すべきか検討しよう!
目次
RBF(レベニュー・ベースド・ファイナンス)とは?
RBFとは「Revenue-Based Finance*」の頭文字をとった言葉です。日本語だと、売上に基づいた融資といった意味になります。
RBFの特徴は、将来的な売上予測に基づいて融資する点です。融資時点で「今後、継続的にこれくらいの売上をあげられるだろう」と予測し、その売上を早期に現金化できるのが、RBFという資金調達方法の強みとなっています。
*Royalty-Based Financingという場合もあります。
RBFが注目されている背景
RBFが注目されている背景には、ベンチャー企業の資金調達方法として非常に相性が良い、という点があげられます。
これまでシード期(立ち上げ期)のベンチャー企業は、資金調達に苦戦することが多くありました。売上実績がなく、事業の継続性や将来性も見通しにくいためです。銀行融資では希望額の調達ができず、やむなく株式の希薄化*をするケースが多くありました。
そこで注目を集めているのが、RBFです。RBFであれば、将来的な売上見込みを示せれば、シード期やアーリー期のベンチャー企業でも十分資金調達ができます。
こうした特徴から、国内外において、特にSaaS企業やD2C企業での導入事例が増えています。
新規株式を発行して資金調達すること。株の総数が増え、1株あたりの価値が下がるため、希薄化と呼ばれる。
適している業種
RBFでの資金調達が適している業種は、SaaS系やサブスクリプション系、D2C系のビジネスを展開している企業です。
- SaaS:サーバーで稼働しているサービスをネット経由で提供するビジネス。
- 例:Slack、Google Meet、kintone、Trelloなど
- サブスクリプション:定額制で利用できるサービス
- 例:Spotify、Netflix、Microsoft 365、Oisixなど
- D2C:メーカーが消費者と直接関わってサービスを提供すること
- ドモホルンリンクル、Mr. CHEESECAKE、FABRIC TOKYOなど
SaaS系ビジネスはサブスクリプション制がほとんどで、顧客がいる間は継続的に売上があがるため、将来的な売上も推測しやすく、RBFに適しているといえます。
D2C系ビジネスは、自社で企画・製造・販売までを一貫して行うため、収益を確保しやすいのが特徴です。そのため、顧客にあわせて柔軟にビジネス展開ができ、売上の見通しも立てやすいため、RBFが適してるといえます。
適しているタイミング
RBFが適しているタイミングとしては、企業を立ち上げた当初や、今後の成長に向けてエクイティファイナンスを活用したい時などがあげられます。
- 立ち上げたばかりで、資金調達がしにくいとき
- 早期に資金調達をしたいとき
- 株式の希薄化を避けるため、早期に事業を拡大・安定させたいとき
- 銀行や日本政策金融公庫の融資審査に時間がかかるとき
RBFの特徴は、スピーディーな資金調達ができること、そして立ち上げ当初でも資金調達しやすいことです。
こうした特徴から、まだ銀行融資の審査が通りにくかったり、早期に資金調達したかったりするタイミングには、RBFが適してるといえます。
RBFを利用する際の具体的な流れ・仕組み
RBFを利用する際な具体的な流れを解説します。
- 売上予測をたてる
- 投資家を探す
- 条件を交渉し、契約締結
- 売上予測に基づいた資金提供を受ける
- 返済をスタートする
- 返済完了
そもそもRBFは、銀行融資や日本政策金融公庫からの融資と同様に、返済の必要がある資金調達方法です。
そのため、投資家と融資額や返済計画については綿密に調整する必要があります。
RBFの仕組み
RBFは「将来債権」を売却して資金を調達する仕組みになっています。将来債権とは、将来的な入金がほぼ確定している債権を指します。
ここで、主な債権の意味を確認してみましょう。
- 将来債権:継続的な取引について契約を結んでいて、将来的に発生する債権
- 確定債権:サービス提供が完了していて、入金日および金額も確定している債権
- 仕掛債権:受注は受けていて契約も結んでいるが、サービスが未提供の債権
- 給与債権:会社と雇用契約を結んでいる従業員が、将来的に受け取れる予定の給与に関する債権
- 不良債権:確定債権の売掛金が回収不能となっている状態
将来債権の譲渡については、2017年の民法改正によって、譲渡可能であることが明記されました。
- 債権の譲渡は、その意思表示の時に債権が現に発生していることを要しない。
- 2 債権が譲渡された場合において、その意思表示の時に債権が現に発生していないときは、譲受人は、発生した債権を当然に取得する。
- 3 前項に規定する場合において、譲渡人が次条の規定による通知をし、又は債務者が同条の規定による承諾をした時(以下「対抗要件具備時」という。)までに譲渡制限の意思表示がされたときは、譲受人その他の第三者がそのことを知っていたものとみなして、第四百六十六条第三項(譲渡制限の意思表示がされた債権が預貯金債権の場合にあっては、前条第一項)の規定を適用する。
引用:e-Gov『民法(詳細債権の譲渡性)』
RBFでは、サービス提供はできていないものの、継続的な取引をすることを契約していて、将来的に発生する債権「将来債権」をRBFサービス会社に売却することで、資金調達をします。
手数料相場
RBFは、提供会社ごとにサービス手数料がかかります。RBFの手数料相場は、おおよそ3〜15%ほどです。
利用時の注意点
RBFを利用する際には、以下3つのポイントに注意しましょう。
- RBFを提供する会社は、信頼できるか
- サービス手数料は相場の範囲内か
- 返済は固定型か変動型か
- 現実的な返済計画か
日本国内では、RBFサービスを提供している会社はまだ少ないのが現状です。RBFで資金調達をした事例も、多くはありません。そのため、自分が利用しようとしているRBFサービス会社の融資事例や、経営実態などについて綿密な調査を行いましょう。
また、返済について、「種類・手数料の額・計画」の3点には特に注意しましょう。手数料が高すぎたり、無理のある計画だったりすると、経営を圧迫して資金調達前よりも状況が悪くなる可能性もあります。
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RBFには「固定型」と「変動型」がある
RBFには、以下2つの種類があります。
- 固定型
- 変動型
それぞれ、売上に占める返済額や、支払期間などが異なります。以下でメリット・デメリットを解説しますので、会社の状況にあわせて選択しましょう。
なお、どちらの種類を選択しても、支払総額は変わりません。
固定型
固定型は、毎月決まった金額を返済していくタイプです。
予測通り事業が拡大していけば、売上に占める返済額は少なくなります。一方、事業展開がうまくいかなければ、返済の負担は大きくなってしまうでしょう。
支払い額が一定なので、支払期間は変動しません。そのため、将来的な資金繰りの計画は立てやすくなるでしょう。
変動型
変動型は、売上に応じて返済額が変動していくタイプです。
売上が増えればそのぶん返済額も多くなります。一方、売上が減れば返済額が少なくなります。
売上に応じて適切な負担額で返済できますが、返済額が減ると支払期間も長くなってしまうため、成長が鈍化する要因になりかねない点に注意が必要です。
RBFを利用するメリット
RBFを利用するメリットは、以下のとおりです。
- スピーディーに資金調達できる
- 担保なしで利用できる
- 返済方法を選べる
- 株式を希薄化せずに使える
- 赤字でも利用できるケースがある
それでは、RBFを利用するメリットについて、以下で解説します。
スピーディーに資金調達できる
RBFは新しい資金調達方法ということもあり、審査の効率化が進んでいる傾向にあります。
サービス会社によりますが、オンラインで書類提出して、1週間以内に審査結果が出るものも少なくありません。また、提出書類も従来の融資よりは少なくてすむものが多いようです。
少ない労力と時間で資金調達が可能なのは、事業の成長を止めたくないベンチャー企業にとっては大きなメリットでしょう。
担保なしで利用できる
RBFは将来的に得られる売上を現金化するものなので、担保を必要としないケースがほとんどです。
通常、起業初期の会社が資金調達をする場合、会社資産や経営者本人が担保・保証人となります。経営者保証を使った場合、会社が倒産すれば経営者本人が返済義務を負うため、かなりの精神的負荷がかかってしまうでしょう。
RBFであれば、シード期のベンチャー起業であっても、無担保・無保証人で利用できます。精神的な負荷を減らし、より健全な経営を実現できるでしょう。
返済方法を選べる
返済方法を選べるのも、RBFのメリットです。
通常の融資では、金利については固定・変動から選べるものの、返済額自体は一定です。しかし、RBFなら返済額自体を固定・変動から選択できます。
例えば、アパレル業界は冬物の単価が高いため、1Q〜4Qで売上が変動しやすいでしょう。そうした企業は、変動型を選択すれば常に同じ負担感で返済できます。
逆に、通年売上が一定で、返済期間を伸ばしたくない企業なら、固定型を選択すると返済が後倒しにならず計画通りに完済できます。
こうした柔軟性も、RBFの魅力です。
株式を希薄化せずに使える
立ち上げたばかりの企業が資金調達をする場合、エクイティファイナンスが候補となります。しかし、企業価値が高まっておらず、株式の発行数も少ない場合、新規発行によって1株あたりの価値が減少する「希薄化」が起きてしまいます。
RBFはエクイティファイナンスと異なり、株式を譲渡しません。そのため、株式を希薄化せずに資金調達が可能です。株式投資家たちから反発を受けることもなく、健全な経営を維持できるでしょう。
赤字でも利用できるケースがある
通常の銀行融資だと、利益や財務状況などを基に返済能力をチェックされるため、赤字だと利用できない可能性が高くなります。
しかしRBFの場合、将来的に得られるであろう売上を基に審査するので、赤字でも利用可能なケースがあるのです。
もちろん、収支状況があまりに悪い場合や、経営実態が不透明な場合は、審査に通らない可能性が高まります。しかし、将来債権の内容をしっかりと証明できれば、審査に通る可能性も十分にあるでしょう。
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RBFを利用するデメリット
創業当初や、事業拡大を考えている企業にとって魅力的なRBFですが、デメリットもあります。
- ある程度の売上実績は必要
- 通常の資金調達よりコストがかかるケースもある
- 定額型の場合は返済負担が大きくなる可能性がある
デメリットもしっかりと把握したうえで、利用すべきかを検討しましょう。
ある程度の売上実績は必要
RBFは将来的な売上見込みから融資額を決定します。そのため、そもそも売上実績がまったくなかったり、将来債権がなかったりすると利用できません。
また、為替や原材料費の高騰などの影響を受けやすく、価格変動の激しい商品を扱っている場合、投資家からマイナス要因として判断され、資金提供を受けにくくなるケースもあります。具体的には、海外に生産拠点があったり、輸出入ビジネスをメインとしていたりするケースです。
一定期間の安定的な売上があるか、また将来債権があるかどうかが、RBFを活用するためのポイントとなります。
通常の資金調達よりコストがかかるケースもある
RBFの手数料相場は3〜15%となっており、通常の資金調達よりもコストがかかる可能性があります。
- 銀行融資(プロパー):1〜3%
- 銀行融資(不動産担保融資):2〜8%
- ノンバンク系(消費者金融等):3〜18%
- 日本政策金融公庫の融資:2〜3%
上記のように、利率が一桁のものが多いなかで、利率が2桁前後となるRBFは負担が大きいと言えるでしょう。
どういったタイミングで、どの程度の資金調達に使うのか、慎重に検討してください。
固定型の場合は返済負担が大きくなる可能性がある
固定型の場合、売上が予測通りにならないと、負担が大きくなってしまいます。売上が変動しやすい場合は、返済型の利用も視野に入れて、検討すべきでしょう。
しかし、こうした返済リスクは、ほかの融資も同様です。RBF特有のリスクというよりは、融資を受ける際の共通のリスクと言えます。
むしろ、変動型を選択できて、返済負担が大きくなるリスクを緩和できると考えれば、RBFは魅力的な資金調達方法といえます。
RBFとほかの資金調達方法の違い
RBF以外にも、資金調達方法にはさまざまな種類があります。
- 銀行融資(デットファイナンス)
- ファクタリング
- エクイティファイナンス
- 補助金・助成金
それでは、それぞれがRBFとどう違うのかを解説します。
銀行融資(デットファイナンス)との違い
銀行融資(デットファイナンス)とRBFの違いは、調達スピード・審査内容・担保および保証人の有無です。
銀行融資は、審査に1週間〜1か月ほどかかります。RBFであれば、1週間以内の資金調達も可能です。
審査内容については、銀行融資は財務状況や事業の将来性などを見ます。一方、RBFの審査内容は将来債権の有無および金額、取引先の信用度合いなどです。
また銀行融資だと、担保や保証人が必要なケースが多くありますが、RBFは無担保・無保証人で利用できる場合も多くあります。
なお、融資の仕組みがそもそも異なるので、返済原資についての考え方も異なります。
銀行融資は単にお金を貸すサービスです。税引後利益や減価償却費を返済原資として考え、審査を行います。
一方、RBFは将来債権を売却して現金を調達するサービスです。そのため、粗利益や売上高を返済原資として考えます。
ファクタリングとの違い
ファクタリングとRBFの違いは、何を売却するかです。
ファクタリングとは、売掛債権を売却して現金を調達するサービスです。売掛債権とは報酬を受け取る権利で、例えば2か月後にサービス提供の報酬20万円が振り込まれる予定の場合、その20万円を受け取る権利が売掛債権に該当します。(ファクタリングで売却できるのは前述した債権のうち「確定債権」です。)
一方、RBFは将来債権を売却するサービスで、ファクタリングとは扱う債権の種類が異なります。サービスが未提供であっても、契約を結んでいれば利用できるので、自由度が高いと言えるでしょう。
また、ファクタリングは報酬の振込期日に返済するので、RBFと比べて返済期間が短く設定される傾向があります。
なお、2020年の民法改正に伴い、今後ファクタリングでも将来債権が対象となる可能性があります。
エクイティファイナンスとの違い
エクイティファイナンスとRBFの違いは、株式価値と経営の自由度が変化するかどうかです。
エクイティファイナンスとは、VCやエンジェル投資家などに新規株式を発行して、そのかわりに資金をもらう資金調達方法です。
株数を増やすため、1株あたりの価値が減少して、将来的に創業当初から株を持っていた創業者・投資家が受け取れる利益が減少する可能性があります。
また、株主には事業状況の報告をしたり、重要な経営判断について承諾を得たりする必要が出てきます。そのため、経営の自由度は下がるのです。
一方、RBFは新規で株式を発行する必要がありません。そのため、株の価値が減少したり、経営の自由度が低下したりするリスクがなく利用できます。
補助金・助成金との違い
補助金・助成金とRBFの違いは、返済の有無と、調達できるタイミングです。
補助金や助成金は、返済の必要がありません。助成金であれば申請条件を満たしていればほぼ確実に利用できるため、資金繰りを圧迫せずに資金調達をしたい場合には非常に魅力的な制度となっています。
しかし、補助金や助成金は原則として後払いです。また、審査に1か月以上かかるケースもあります。申請をして審査をうけ、採択後に計画に基づいて事業を展開し、計画を達成したことを報告してはじめて補助金・助成金が振り込まれます。
返済が不要な代わりに、実際にお金が振り込まれるまでに数か月かかってしまうのが、補助金・助成金のデメリットです。スピード感を重視したい企業にとっては、RBFのほうが適しているケースも多くあります。
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RBFに関するよくある質問
RBFに関しては、以下のような質問がよくあります。
- RBFで調達した資金はどのように会計処理する?
- 日本でもRBFを利用できる?
- 将来債権と売掛債権の違いは?
- RBF:リバース・ブレークアップ・フィー(違約金)とは?
それでは、RBFに関するよくある4つの質問について、以下で回答していきます。
RBFで調達した資金はどのように会計処理する?
RBFで調達した資金は「前受金」もしくは「仮受金」という勘定科目を利用して会計処理する企業が多いようです。しかし、RBFはまだ新しい資金調達方法のため、どの勘定科目を利用するか定まっていません。
現状は負債に前受金・仮受金として計上しますが、今後は変わってくる可能性もあります。自己判断せず、公認会計士・税理士に相談してください。
日本でもRBFを利用できる?
日本でも、RBFサービスを提供する会社は増えてきています。しかしまた5社前後と、海外と比べて少ないのが現状です。
- Yoji Fuel
- Flex Capital
- RBF by PAYTODAY
今後もサービス会社は増えていく可能性があるので、期待しましょう。
将来債権と売掛債権の違いは?
将来債権と売掛債権の違いは、サービスが提供済みかどうかです。
売掛債権とは、サービス提供が完了していて、まだ報酬を受け取れていない場合に、そのお金を受け取る権利を指します。会計上は以下のような勘定科目を使って処理します。
- 売掛金:将来的に報酬を受け取る権利
- 受取手形:将来的に報酬を受け取る権利で、取引先が発行した証書を受け取るもの
- 未収入金:金銭が未回収となっている債権
こうした売掛債権に対して、将来債権はサービスが未提供となっているものです。契約自体はできているものの、まだサービスや商品を提供できていないものが将来債権となります。
RBF:リバース・ブレークアップ・フィー(違約金)とは?
RBFと略す言葉には「リバース・ブレイクアップ・フィー(以下:RBF違約金)」というものもあります。RBF違約金とは、M&Aが主に買主側の都合で成立しなかった時、売主に対して支払う違約金のことです。
2024年9月現在では、日本製鉄がUSスチール売却に向けて動いており、これが不成立となった場合に5億6,500万ドルのRBF違約金を支払う必要があることから、注目を集めています。
逆に、売主側の都合で不成立となった場合に、買主に対して支払う違約金を「ブレークアップ・フィー」と呼びます。
まとめ
RBFは、スタートアップ・ベンチャー企業を中心として注目を集めている資金調達の方法です。将来債権を扱えるという特徴や、スピーディな資金調達が可能であること、返済方法が柔軟であることなどが、創業当初でも利用しやすいと評価されています。
一方で、コストが高くなりがちだったり、種類によっては返済負担が大きくなりやすかったりするため注意が必要です。自社の状況にあわせて、さまざまな方法を活用して、資金調達をしましょう。
- RBFとは、将来債権を売却して現金を受け取る、新しい資金調達の方法だよ!
- 返済方法は2種類から選べるから、自社の状況にあわせて負担を最適化しやすいのも魅力なんだ
- 将来債権とは何か、手数料相場はどれくらいかを把握したうえで、利用すべきか検討しよう!
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