中小企業庁のデータを見ると、多くのフリーランスは5年以内で廃業することが分かっており、不安定な働き方であると言えるでしょう。この記事をご覧の方の中にも、生活できなくなっているフリーランスの方や、不安な方が多くいるのではないでしょうか。本記事ではそんな方々に向けて、フリーランスが生活できなくなる理由について解説します。また、フリーランスとして生活していくために必要なことも解説しています。生活できるフリーランスの特徴を満たせば、独立後の不安も軽減されるでしょう。
万が一生活できなくなった場合の対処法も解説しますので、会社員の方からフリーランスの方まで、ぜひこの記事を参考にしてください。
- フリーランスは特にお金のことで悩みの種があるかも。
- お金のことは大事だけど、体調などの自己管理はフリーランスとして生活していく上で大切だから気をつけようね!
- 今すぐ手元に現金が欲しい場合は、「ペイトナー ファクタリング」の利用を検討しよう!
目次
フリーランスの大半は廃業しやすい?中小企業庁のデータを基に分析!
中小企業庁が発表した「2005年度版 中小企業白書」によると、個人事業主としてスタートした直後ほど業績が安定せず廃業となるリスクが高く、年数が経過するほどに安定して事業を進められる人が増えると考えられます。詳しく説明すると、起業から1年で廃業となるフリーランス(個人事業主)は「平均37.7%」にも上ります。この結果から、フリーランスとして事業をスタートした当初が特に破産リスクが高いことが窺えるでしょう。
一方で、2年経過後の廃業率は「24.1%」、3年経過後は「20.5%」、10年経過後は「13.2%」まで下がることも分かっています。
【引用:国立国会図書館「2005年度版 中小企業白書」】
フリーランスが生活できなくなる3つの理由とは?
Google検索の検索ニーズを見ても「フリーランス 生活できない」というワードで検索している人は多いことから、いかに多くのフリーランスが生活できないと悩んでいるかが分かります。しかし「フリーランスは自由度が高くたくさん稼げる」といったイメージがある方にとっては、「なぜ生活できなくなるのか?」と疑問に思うでしょう。
そこで、以下の項目では「フリーランスが生活できなくなる要因」を3つご紹介します。
【収入面】売上・収入が不安定
フリーランスは、基本的に固定給ではないため、売上や収入が不安定になりやすいです。前の月よりも売上が半分になる場合や、まったくの無収入になるケースも少なくないでしょう。しかし、売上が大幅に減少したとしても、税金や年金、保険料の支払いに加え、クレジットカードの引き落としや、仕入先への支払いなども必要です。ローンや奨学金などの返済をしなくてはならないケースもあるでしょう。このように、売上の大幅な減少によって支払いや返済が滞ってしまい、生活できなくなるフリーランスは少なくありません。
【支出面】年金や保険料、税金などの支払いが大変
フリーランスと会社員の大きな違いとして、「年金や保険料の支払い手続きを自ら行う必要がある」という点が挙げられます。会社員の場合は、年金や保険料、税金などが給料から天引きされるため、振り込まれた給料はそのまま使用して問題ありません。しかし、フリーランスは一度得たお金から、年金や保険料、住民税、所得税などを別途支払わなくてはなりません。そのため、支出が収入に追いつかず、社会保険料や税金を支払えなくなり、生活できなくなってしまうケースも少なくないのです。
【生活面】不規則な生活で、健康を崩しやすい
フリーランスは基本的に「勤務時間」という概念がないため、いくらでも働けます。そのため、昼夜関係なく働いてしまい、健康を崩してしまうケースも少なくありません。実店舗を構えて事業をしている場合や、クライアントとの関係で業務をする時間が決まっていれば、曜日感覚や生活リズムが崩れるリスクは少ないでしょう。
しかし、締め切りのみ決まっている仕事を多く受けている場合や、スポット的な仕事が大半というフリーランスは、生活リズムが崩れやすいと言えます。生活リズムの乱れから、体調を大きく崩してしまうと、業務への影響は避けられません。締め切りを過ぎてしまったり、行うべき業務が進まなかったりして取引先に迷惑をかけると、契約が切られてしまう恐れがあります。
このようにフリーランスは、体調不良によって仕事が減少してしまい、生活できなくなる可能性があります。
生活できるフリーランスになるには?
上記のように、フリーランスが生活できなくなる要因には様々なものがあります。では、生計を立てられ、生活できるフリーランスになるにはどうすればいいのでしょうか。実際に生活できなくなるフリーランスの特徴を参照しながら8つご紹介します。これから独立しようと考えている方や、今フリーランスとして事業をしている方は、ご自身に当てはまるものがないか、ぜひご確認ください。
①自己管理をできるようにする
自己管理ができないことは、生活できなくなるフリーランスの典型的な特徴です。フリーランスは、仕事をする時間や休日の設定などを全て自分で行わなくてはなりません。そのため、自己管理ができないフリーランスは、仕事を詰めすぎて働き過ぎたり、逆に仕事をやらなさすぎて収入がなくなったりしてしまうでしょう。また、生活リズムを崩してしまい、体調不良や納期遅れなどによって生活できなくなるケースもあります。さらに、自己管理が甘い人は収支の計画も甘くなりがちで、収支のバランスを大きく崩すケースも少なくありません。
例えば、収入が増えたからといってその分の贅沢をしてしまわないことが挙げられます。いざとなった時の貯蓄ができないのに贅沢をしてしまえば、すぐに生活できなくなってしまいます。まずは将来を見据えた貯蓄をし、そのうえで月ごとに使っていい額を決めるなど、自己管理をできる人はフリーランスになっても生活できると言えます。このような事態を避けるためにも、自己管理をすることはフリーランスにとっての必須事項ともいえます。
②独立は半年分の生活費を貯めてから
会社員の方であれば、独立前に半年分の生活費を貯金しましょう。注意点は「生活費」であり、「給与額」ではないということです。フリーランスになると、今まで会社や組合に属することで負担の減っていた保険料や年金の金額が高くなるケースがほとんどです。そのため、手取り額×6カ月分を貯めても、社会保険料や税金の支払いですぐに底をつきてしまう可能性があります。
また、生活費の金額に関しても、今現在の生活費で計算しないようにしてください。上記の通り、会社員時代は社会保険料の負担金額が少ない上、会社で過ごす時間分の電気代が浮いていたり、福利厚生で出費が抑えられている可能性が高いのです。こうした会社からのサポートが完全に無くなることを見据えて、独立後にかかる社会保険料・税金・光熱費・電気代・住居費・通信費・食費などを細かく計算しましょう。
そして、上記から算出された生活費の半年分を貯めておけば、独立後に収入が激減しても、半年は生活できるはずです。
③多角的な収入源:複数の取引先とスキルを持つ
フリーランスにとって、仕事が獲得できないための生活リスクは避けられません。営業力のないフリーランスは、取引先を獲得できず、収入を得るのが難しい場合があります。これを避けるためには、複数の取引先を見つけてリスクヘッジすることが重要です。取引先が増えれば、収入源も増え、収入が激減するリスクを減らせます。
また、現代社会は様々な情報が溢れており、競争が激しい環境の中で、自分のスキルを向上させ続けることも大切です。一つのスキルに偏らず、様々なスキルを身につけておけば、競合との差別化ができ、取引できる企業数も増やせるでしょう。これにより、より安定した収入を確保し、安定した生活基盤を築きやすくなります。
独立前に取引先を複数見つけ、さらに新しいスキルを学び、専門性を深めておくことで、「万が一取引が無くなっても問題ない」という安心感から、料金交渉もしやすくなります。これらがフリーランスの生活基盤を支え、成功へと導きます。
⑤休日を活用してスケジュール管理能力を磨く
現在会社員の方であれば、独立した後のイメージトレーニングとして、休日を使って「自分一人でタスク管理をするトレーニング」をしてみるのもおすすめです。会社員の場合、出勤時間や退勤時間、ミーティングの時間、休憩時間などの予定を会社側が決めている場合が多くあります。
しかし、フリーランスになった場合は、こうした1日の過ごし方を全て自分で組み立てなくてはなりません。休日を使って1日の予定組みやタスク管理を練習しておくと、フリーランスになった後も1日1日を計画的に過ごせるでしょう。今、休日を無計画に過ごしている場合、独立して完全に自由な日々が続いた時に、日々を無計画に過ごしがちになります。今から「丸1日を計画通りに過ごす」ことに慣れておきましょう。
⑥基礎知識を身に着ける
フリーランスとして生活するためには、あらゆる知識を身に付けなければなりません。通常のサラリーマンと違ってやることが多く、それらを1人でこなすだけの知識を身に着けていなければならないためです。
例えば、お金の計算に関する知識が挙げられます。フリーランスの場合、確定申告や請求書の発行などを全て自分で行わなくてはなりません。また、料金設定も自ら行わなくてはいけないため、1時間当たりの作業料金や、原材料費、損益分岐点などの計算もする必要があるでしょう。こうしたお金の計算に弱いと、稼働量に対して収入が少なすぎたり、支出のバランスが取れなかったりして、生活できなくなってしまいます。
また、市場調査に関する知識も必要です。市場調査をしないと、自らのサービスに関する料金を適切に設定できず、仕事を獲得しづらいと言えます。加えて市場の流れが掴めなくなってしまい、新たなニーズに対応できなくなったり、今あるスキルが古くなっているのに気付かなかったりするでしょう。そんな市場調査のためにも、ある程度の知識は必要です。なお、お金の計算に関して、以下の記事で節税対策を紹介しております。知識をつける第一歩として併せてご覧ください!
⑦SNSを用いて、営業しやすい体制を整える
独立前からSNSを用いて発信力や営業力を磨いておくのも、フリーランスとして非常に重要です。SNSを用いて人脈を築いておくと、万が一複数社からの取引が無くなったとしても、営業をしやすくなります。昨今ではSNSのフォロワー数が信頼に繋がるケースも多く、営業や料金交渉を有利に進められる可能性も高まるでしょう。SNS経由で仕事のオファーが来る場合もあるため、始めて損はないツールです。
ただし、SNSは炎上リスクがつきものです。不用意な発言で反感を買ってしまい、事業に影響しないよう気をつけて利用してください。
⑧人付き合いを大切にする
非常に基本的なことですが、フリーランスは人脈がとても大切です。独立した方にありがちなのが、「人付き合いが嫌で独立した」というものです。しかし、フリーランスは自ら営業や取引先との関係構築や料金交渉などを行わなくてはならないため、むしろ会社員よりも人付き合いは増えます。会社員の場合、同僚や上司と仲が良くなくても給料はもらえますが、フリーランスは人付き合いをないがしろにすれば、売上が上がらなくなるのです。また、事業が傾いてしまったときに、人付き合いを大切にしていないと頼れる人がいません。人付き合いを大切にして人脈を築いておけば、生活難に陥った時でも周囲のサポートを受けやすいでしょう。
生活できない状況に陥らないため、そしてそうした状況に陥った際にも助けが求められるような状況を作るために、人付き合いは非常に重要なのです。
フリーランスのためのおすすめ資金調達方法
上記のような対策を行っておけば、フリーランスとして生活していける確率は大幅に上がるはずです。しかし、どれだけ対策をしたとしても、急病や社会情勢の急変などによって、収入が大幅に減少してしまうこともあるでしょう。
以下では、生活できない状況に陥ったフリーランスのために、おすすめの資金調達方法を4つご紹介します。
ファクタリング
ファクタリングは、請求書などの売掛債権をファクタリング業者に売却し、早期に現金化する「報酬先払い」サービスです。請求書を発行してから取引先が代金を支払うまでのタイムラグを省略できるため、早期に資金が必要なフリーランスにおすすめの資金調達方法です。既に売上が発生しているものに関して、早く現金を獲得するためのサービスであるため、返済の必要もありません。ただし、ファクタリング業者にサービス手数料を支払う必要があるため、本来得られるはずだった金額よりも減ってしまう点に注意しましょう。また、請求書などの売掛債権がなければ、ファクタリングは利用できません。今現在、まったく仕事をしていないという人には向いていないため、他の資金調達方法を検討してください。
メリット | ①最短即日で資金調達ができる ②返済の必要がない ③利用者の信用情報がほぼ影響しないため、税金やローンの滞納があっても利用可能 |
デメリット | ①手数料がかかる ②資金難である印象を持たれる可能性がある ③売掛債権(請求書など)がないと、利用できない |
以下の記事で詳しく説明しています。気になった方はぜひご覧ください!
カードローン
カードローンは、多くのフリーランスが利用している資金調達方法です。最短即日で利用できるため、ファクタリング同様に、早期に現金が欲しいフリーランスにぴったりの資金調達方法と言えます。銀行・公的機関からの融資に比べると利用審査が通りやすく、無担保・保証人なしで利用できるのも魅力です。
ただし、カードローンで借り入れた金額は返済する必要があるため、場合によってはさらなる資金難に陥る可能性もあります。返済不可能になって廃業(破産)になるケースも少なくありませんので、必要最低限の金額を申請し、余裕を持った返済計画を立てられるようにしてください。
メリット | ①最短即日で借入が可能 ②無担保・保証人なしで利用でき、必要書類も比較的少ない ③会社によっては、かなり柔軟に返済計画を立てられる |
デメリット | ①利息が付く ②返済不可能となり、破産する可能性もある |
家族や友人からの借入
やむを得ない場合は、家族や友人からの借入も検討しましょう。カードローンや銀行・公的機関からの融資と異なり、利息も付かず、事業に関する書類も不要なため、緊急の場合は利用しやすい方法です。返済計画も、カードローンなどと比べると柔軟に相談できるでしょう。しかし、どれだけ親しい友人や家族であっても、お金が絡むとトラブルは避けられません。場合によっては、多くの人脈を失ってしまう可能性もあります。どうしても友人や知人、家族からお金を借りなくてはいけなくなったら、金額や返済に関してきちんと書面にまとめ、お互いの署名・捺印をするなどして、トラブルを回避する工夫をしてください。
メリット | ①相手が納得してくれれば、利息が付かず、返済計画も柔軟に立てられる ②事業に関する書類が必須ではない |
デメリット | ①金銭トラブルに発展するケースも少なくない ②事業が回復せず、返済が滞った場合、多くの人からの信頼を失う |
アルバイト
万が一の場合は、アルバイトも検討しましょう。どんなに多忙なフリーランスでも、生活が成り立たないようであれば別の資金調達方法を模索することをお勧めします。昨今は、アルバイトの形態も多様化しており、日雇いなどのアルバイト募集の情報を得られるアプリもあります。人間関係などの面で、1つのお店や事業所に属するのが不安であれば、こうしたスポット的な仕事をしてみるのも良いでしょう。アルバイトであれば、成果に関係なく働いた時間分の報酬を得られます。フリーランスとしてまったく仕事がなく、資金繰りが悪化している場合は、アルバイトも柔軟に検討してください。
メリット | ①働いた分は、必ず給料をもらえる ②即日払いのアルバイトもある |
デメリット | ①勤務時間が決まっている場合が多く、柔軟に予定を組みにくい |
まとめ
フリーランスは、収入が不安定になりやすく、税金や社会保険料の支払いなどによって破産してしまうリスクもある働き方です。人によっては、自己管理ができずに体調を崩したり、多重債務に陥ってしまうこともあるでしょう。生活できるフリーランスの特徴に当てはまらなかった方も、これから時間をかけてそれぞれの課題を解決していくことはできます。事業を長く続けていくために、日頃から工夫を積み重ねることが重要です。
- フリーランスは特にお金のことで悩みの種があるかも。
- お金のことは大事だけど、体調などの自己管理はフリーランスとして生活していく上で大切だから気をつけようね!
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